2006年1月24日(火)「しんぶん赤旗」
申し入れ全文
自民党が、昨年の党大会で「新憲法草案」を決定するなど、憲法九条を焦点とした憲法改定の動きとのたたかいは、新たな重要な段階をむかえています。憲法改悪に反対し、その平和原則にそむくくわだてを許さないという一点で、国民的な共同を広げる努力が、いよいよ大切になっています。
これまで、「九条の会」やさまざまな市民団体が主催する憲法擁護の集会で、貴党とわが党の代表が、そろって賛同人になったり、あいさつや講演をおこなうなどの機会が重ねられてきました。
この点で、二十日、わが党の新執行部が、貴党にごあいさつにうかがったさい、私が、これらの例もあげつつ、「憲法擁護のたたかいをすすめるうえで、両党の協力関係を発展させることを願っています」とのべたのにたいして、福島党首が、「自分たちには院内外での両党の共闘についてのためらいは一切ありません。障害はありません」と言明されたことを、私たちはたいへん重視しています。
国会に議席をもつ全国政党のなかで、憲法改悪反対、九条擁護の立場をつらぬいている政党は、貴党と日本共産党です。この問題で、両党の間で共闘関係が成立するならば、国会内外の憲法改悪反対のたたかいを発展させ、国民的多数派を結集していくうえで、積極的な貢献となることは、間違いありません。
この立場から、憲法問題での両党の共闘について、会談をおこなうことを申し入れるものです。
ご検討ください。
二〇〇六年一月二十三日
日本共産党幹部会委員長
志位和夫
社会民主党党首
福島瑞穂 殿