2006年1月22日(日)「しんぶん赤旗」
「築城に米軍来るな」
福岡・行橋
周辺住民ら集会
航空自衛隊築城基地を抱える福岡県行橋市で二十一日、在日米軍再編に関する学習・決起集会が開かれ、基地周辺の住民や県下の平和・住民団体などから二百人余が参加しました。
集会には、行橋市長と犀川町長からメッセージが寄せられました。来賓の行橋市議会議長や地元仲津校区区長会長の連帯あいさつには、参加者から大きな拍手が送られました。
その中で、地元の仲津校区で党派を超えた住民約千人が結集した昨年十二月の訓練移転反対集会にふれた同区長会の池田辰夫会長(77)は「私が一番、頭にくるのは、小泉総理が、アメリカ一辺倒であること。靖国参拝でも、アジア近隣諸国を無視している」などと語り、小泉総理の政治姿勢を厳しく批判しました。
集会では、日本共産党の嘉陽宗儀・沖縄県議と小泉親司・党基地対策委員会事務局長(元参院議員)が講演。
小泉氏は、築城基地はF15訓練移転だけでなく、アメリカが戦争をするための海兵隊の殴り込み・前線基地として使用されることを明らかにし、「全国と連帯し、『米軍は来るな』の一点での共同の運動を大きくしていこう」と訴えました。集会では、米軍基地再編・強化に反対する決議を採択し、麻生渡県知事に送付することにしました。
参加した服部玲子さん(41)は「基地周辺は山で囲まれ、子どもたちに環境が良い町。米軍が来れば治安は悪くなり、F15の墜落事故も心配で訓練移転には絶対反対です」と話していました。