2006年1月20日(金)「しんぶん赤旗」
「解同」系協会加盟業者を逮捕
大阪市の競売入札妨害
大阪市発注の委託業務などをめぐる競売入札妨害事件で、大阪地検特捜部は十九日、参加した指名競争入札で特定の業者に落札させたとして、競売入札妨害(談合)の疑いで、大阪市浪速区の土木工事会社「興福建設工業」社員徐真也容疑者(33)=同市生野区=を新たに逮捕しました。
同容疑者は容疑を認めており、特捜部は談合に深くかかわっていたとみて調べています。
調べによると、徐容疑者は二○○四年十月から○五年二月の間、大阪市発注の植栽工事など三件の指名競争入札で、同市浪速区の造園会社「日東植栽」社長葛目博昭容疑者(59)の指示を受け、同社を上回る金額で入札し、同社に落札させた疑い。事件をめぐっては、発注側の同市ゆとりとみどり振興局庶務課長藤野孝之容疑者(52)、同課長代理飯田浩教容疑者(42)らも逮捕されています。
この事件で今回名前のあがっている「興福建設工業」と、すでに社長が逮捕されている「日東植栽」は、いずれも「解同」(部落解放同盟)系の大阪府同和建設協会(同建協)の加盟業者です。今回の事件では、同建協の事務所も家宅捜索を受けています。