2006年1月19日(木)「しんぶん赤旗」
金総書記 「6カ国協議を推進」
中国主席に表明 「直面する困難を克服」
【北京=菊池敏也】中国国営新華社通信は十八日、朝鮮労働党の金正日総書記が十日から十八日にかけ、中国を非公式訪問し、湖北省、広東省、北京市などを視察、北京で胡錦濤国家主席・中国共産党総書記と会談したと伝えました。
これによると、首脳会談では、朝鮮半島の核問題について意見を交換し、胡氏は関係各国と共に、六カ国協議のプロセスを前向きに促進する必要性を強調しました。
金総書記は、「朝鮮半島非核化の目標を堅持し、第四回六カ国協議の共同声明を履行し、六カ国協議のプロセスを引き続き推進する立場に変化はない」と強調。中国側と共に努力し、「現在、六カ国協議が直面している困難を克服したい」との立場を示しました。
また、金総書記は、「中国の南方の諸都市、とくに経済特区が各分野で輝かしい成果を収めていることを目にした」と語り、「中国の改革・開放政策は正しいことを証明している」と評価。「われわれも経済発展に十分注意を払い、自国にあった発展の道をよりよく模索するために、中国と交流と協力を強化したい」と述べました。このほか金総書記は温家宝首相、呉邦国・全国人民代表大会常務委員会委員長らと個別に会談しました。