2006年1月15日(日)「しんぶん赤旗」
第24回党大会
若者雇用深刻 連帯が大事
ブラジル共産党代表と歓談
■島根 大国陽介さん
二十五歳の島根県出雲市議、大国陽介さん(25)は、ブラジル共産党のフランシスコ・ジョゼ・カルネイロ・デフレイタスさん(46)と交流しました。大国さんは、昨年四月の初当選後、青年の雇用問題や青年労働者の権利を守る活動にとりくんでいます。デフレイタスさんも、実は静岡県内の民間工場で働く労働者で来日六年目。
対面するやいなや「若いね」と日本語で驚いたデフレイタスさん。「本当に日本が進歩するために若者ががんばらないとね」
大国さんは、職業紹介や若者向けハローワークづくりなどを市に要求してきた運動と議員活動を紹介。「日本の若者は雇用が深刻。まともに正規雇用ではたらけないんです。ブラジルからもたくさんの労働者がきている。いっしょに労働運動をもりあげるようにしたいが、一番の障害は?」とたずねました。
「ブラジル人労働者は賃金が低い。病気になっても言葉がわからず、医者にかかれない。税金を払っているのに地方選挙権もない」とデフレイタスさん。「日本からブラジルに行った人は自由にやっているのに、ブラジルから日本にきた労働者にとっては、なぜ問題ばかりあるのか」と問いました。
大国さんは「政治の責任があると思います。小泉『構造改革』の結果です」とズバリ。デフレイタスさんも、「抑圧された人民のことに関心をはらっているのは日本共産党しかない。外国人労働者は見捨てられているような気がしている」とのべると、大国さんは「その言葉をきいて、やりがいを感じます」と応じました。
「一番大事なことは連帯することね」というデフレイタスさん。「今度の大会で、若い代議員のみなさんも、ビタミンを注射したみたいに勇気をもらって元気になって、それぞれの地域でそのエネルギーを発揮してほしい」とエールを送り、二人はがっちり握手を交わしました。