2006年1月15日(日)「しんぶん赤旗」
米での陸自上陸訓練で米紙
「軍事的結びつきの強化」
【ワシントン=山崎伸治】十三日付の米紙ロサンゼルス・タイムズは、陸上自衛隊がカリフォルニア州の米海兵隊・海軍基地で上陸訓練を行っていることについて、「米国との軍事的結びつきを強化している」と報じました。
同紙は訓練について、「いくぶん初歩的だといわれるが、日本の自衛隊の能力を高め、(日米)両同盟国間の軍事的結びつきをいっそう深める狙いがある」と解説。「海兵隊員が西太平洋に六カ月派遣される前に行う十二週間の規定の訓練を短縮したものだ」として、海兵隊が通常行っている訓練と変わらないとしています。
小泉政権が訓練について、「琉球列島を守るために必要だ」と説明していると指摘。東シナ海のガス田をめぐる中国との紛争が、その必要性を高めていると指摘しています。
訓練に参加している自衛隊幹部の一人は「訓練のためもっと多くの隊員が米国に来ることができるとよい」と表明。海兵隊の教官の一人も「ともに苦しめば、きずなも生まれる」とのべています。