2006年1月13日(金)「しんぶん赤旗」
新潟・長岡 震災・豪雪地の代議員
温かい党ここに
地域で助け合い信頼
|
震災と豪雪というダブル災害の中で日本共産党第二十四回党大会に参加した代議員がいます。
新潟県長岡市小国町からきた樋口信子さん(52)。中越大震災で自宅が一部損壊する被害にあいました。その傷がいやされないまま、容赦なく降り積もる豪雪。もう二メートルを超しました。「地震で家の土台が破壊されていないか心配です。その家にいつもの年より水分が多く重い雪。つぶれるのではないかと不安なんです」と樋口さん。
高齢化が進む地域です。「除雪作業に業者を頼むと一回一人一万七千円かかります。一人では無理なので二、三人きてもらわなければやり切ることができず、六万円近くもお金がかかります。それを何回もしなくてはなりません。年金生活の高齢者は、除雪したくてもお金がなくてできない。行政に要請したり、党員仲間では除雪機械を互いに貸し合って助け合って暮らしています。こうした地域で連帯して暮らしていく先頭に日本共産党員がいて、奮闘している。そのことで信頼を深めています」
雪の中での党活動は大変です。樋口さんは二十六部の赤旗日曜版を夫と二人で配達しています。冬場は雪でいつもの倍、二時間はかかります。「私道の除雪が間に合わずに雪に埋まります。戸口まで雪をかきわけて進まなければならないので時間がかかるんです」
昨年は樋口さんの長男(24)が入党しました。
中越大震災の後に党の議員らと合併に伴う市議選の活動に長男が加わり、日本共産党の政策に感激。「僕も入党して頑張る」と決意しました。「つぎの党大会には青年支部で活動している長男が代議員になれば…」と紅潮した顔で話す樋口さん。
「田中角栄元首相の出身地域で保守的ですが、中越大震災のときに『一番頼りになったのは共産党だった』と、共産党への見方を変えた人はたくさんいます。私は党大会に参加できて、背中を押された思いをしています。一歩前に踏み出せば道は開ける。雪国の中に閉じこもって視野が狭くなりがちですが、大変勉強になりました。足場を固めて支部中心の活動を広げたい」と決意を話しました。