2006年1月12日(木)「しんぶん赤旗」
24党大会 会場から
さわやか青年代議員
「社会変えたい」「自信出た」
志位さんの報告熱心にメモ
地域の仲間に伝えたい
日本の未来を開くもっともたしかな進路を示す、未来の党――。十一日から静岡県・熱海市で始まった日本共産党の第二十四回大会では、最年少十九歳の三人をはじめ若い代議員がはつらつとした表情で参加してきました。「未来は青年のもの」と訴える大会決議案。青年代議員の思いは…。
■名古屋 平垣忍さん (19)
「党員としての重さを実感し、日本の社会を変えるために頑張ります」。十九歳代議員三人の一人、平垣忍(しのぶ)さんは大会初参加の決意をそう語りました。
平垣さんが日本共産党に加わったのは昨年五月。高校生のとき日本民主青年同盟員だった平垣さんは、実家のある静岡県から名古屋市にあるスポーツ・健康専門学校に入学。名古屋の地区委員会を訪れたことがきっかけで党員になりました。
「自分にとって党員になることは重い。入党をすすめられたときは十八歳でしたし、『二十歳過ぎてからでもいいのでは』と思いました。でも、学費は高い、消費税の負担は重い。平和が危うい。何とか日本社会を変えたいと決意したんです」と、はにかんで話します。
大会一日目の志位和夫委員長報告を熱心にメモする平垣さん。「軍事力一本やりでは世界の秩序は保てない」と、東アジアやラテンアメリカでの変化についての報告に拍手。「私は、戦争にまきこまれて戦死するのはいや! 自衛隊が外国で戦争をして人を殺す軍隊になる。そのことは絶対にやめさせたい」といいます。
不破哲三議長が「五つの大陸から、二十五カ国の方々が出席しています」「(大会が)より広い意味で、日本と世界の交流のさらなる発展の契機ともなる」とあいさつすると、「すごいですね」と。平垣さんは「アメリカ言いなりで政治経済が失敗したアルゼンチンの例や、日本共産党の野党外交の成果など、もっともっと勉強して地域の仲間に報告したい」と必死でペンを走らせます。
所属する党青年支部は、雇用シンポジウム、靖国神社見学ツアー、広島の原水爆禁止世界大会へのバスツアー、ニューヨークのNPT(核不拡散条約)再検討会議に三人の代表を送る――など多彩な活動をしてきました。
平垣さんは、広島バスツアーの実行委員長を務めました。
「靖国神社には広島で被爆した被害者たちは入っていません。過去の侵略戦争を合理化する小泉総理の靖国参拝は東アジアの平和の障害になっているという志位さんの報告に心から納得できました」と平垣さん。「これまで自分が共産党に入っていることを友達に話せませんでした。報告を聞いて自信が出てきました。共産党のことを私なりに語っていきたい」
■全国の党員から学びたい/「胸おどる情勢」に共感
「ここにいることに、本当にわくわくします」と目を輝かせるのは、愛知県から参加した日本福祉大学2年生の女性(19)。障害者「自立支援」法など、「人々の生活を壊しつづける」自民党政治を「許せない」と感じてきました。「国民の立場にたって日々活動しているのが共産党。長い経験をもった党員からたくさんのことを学びたい」
兵庫県から参加した男子大学生(19)は、「胸おどる情勢」という志位委員長の言葉が「一番胸に響いた」といいます。昨年、「世の中の流れを見極めるきっかけを多くの人のなかにつくりたい」と大学内で「九条の会」をつくりました。アジアで進む「平和共同体づくり」の話に、「新しい歴史の流れのなかにいることを実感しました。同世代に発信していきたい」
「全国の党員と交流し、しっかりと学び、展望をつかみたい」と語るのは、駒沢大学4年生の渡辺良治さん(21)です。
国民を「勝ち組」「負け組」とに「分断する攻撃」に怒りをにじませる渡辺さん。「決議案は、そんな攻撃をはね返す方向性を明確に打ち出している。自民党圧勝に元気をなくしている人もいるけれど、そうじゃないんだ、連帯すれば、はね返せるんだと訴えたい」と力をこめます。