2006年1月11日(水)「しんぶん赤旗」
「小泉路線」を継承
18日党大会 自民が運動方針案
自民党は十日の総務会で、十八日の党大会に提案する二〇〇六年の運動方針案を決めました。小泉純一郎首相の後継を選ぶ九月の総裁選を「国民最大の関心事」と位置付け、「国民参加」型の手法を打ち出すなど、「小泉路線」を継承する内容となっています。
方針案は、昨年十一月の立党五十年大会で採択した、「自衛軍」の保持を盛り込んだ新憲法草案や新理念・新綱領の「実現にまい進する」と強調。「八方ふさがり外交」の原因になっている靖国神社参拝を受け継ぐとしています。
方針案では、重点政策の冒頭に、憲法改定の手続きを定める国民投票法の制定実現、教育基本法「改正」、防衛庁の「省」昇格などを挙げています。
また小泉首相の「構造改革」路線について「(総選挙で)二百九十六議席という圧倒的な国民の信任を背負った以上、もはや停滞や後戻りはできない」と与党の圧倒的多数を背景に推進することを宣言。国民サービス低下をもたらす公務員制度改革の推進や、「省庁再編」を実現するとしています。
昨年の総選挙結果で「戦略的広報の展開も大きな役割を果たした」と総括した上で、九月の総裁選を通じて「『新しい自民党』を国民各界・各層へアピール」する方向を打ち出しています。