2006年1月8日(日)「しんぶん赤旗」
記録的大雪つづく
共産党議員 高齢者など訪ね要望きく
全国で死者五十三人、重軽傷七百六十人(六日、消防庁調べ)を出している記録的な大雪は、北日本から西日本の日本海側を中心に七日も続きました。八日も北陸と北日本で大雪のおそれがあり、気象庁は雪崩などの警戒を呼びかけています。
積雪は、同庁の観測で新潟県津南町で三五八センチ(七日午後四時)、長野県、青森県の一部でも約三〇〇センチと記録的なものに。豪雪地では自治体が独り暮らしの高齢者宅の除雪などの対応に追われています。
■降雪本番に不安 新潟・津南町
豪雪地帯の新潟県津南町では七日も雪が降り続き、住民は屋根の雪を下ろし、通路を埋めた雪を広場や溝に運び出す作業に追われました。
道路端で除雪作業をする男性は「九十八歳になる父親に聞いても、暮れからこの時期に、これだけ積もったのは初めて。雪は例年ならこれからが本番なのでどうなるのか」と不安げに語ります。
日本共産党の藤ノ木浩子津南町議はこの日、一人暮らしの老人宅を訪問して健康を気づかい、要望を聞きました。「これから新学期も始まるので、通学路を確保しなければなりません。みんな疲れていますが、力を合わせてがんばります」と語りました。
■8回雪下ろし 新潟・南魚沼市
三メートルを超える積雪の地域があり、雪下ろしの事故などで死者一人、重軽傷者十七人をだしている新潟県南魚沼市で、日本共産党・笛木信治市議は七日、一人暮らしのお年寄りなどを訪ね、除雪や雪害についての要望を聞きました。同市は五日、日本共産党市議団が昨年末に求めていた豪雪対策本部を設置。六日には災害救助法が適用されました。
「市で雪かきをしてもらえることになり、よかった」というのは、高橋フミさん(85)=清長寺=。同市では一人暮らしのお年寄りなどに例年三回まで市の負担で雪下ろしできる制度があり、高橋さんから相談を受けた笛木市議がその手続きを援助しました。
「今冬、八回も屋根の雪下ろしをした。こんなのは初めて。一冬分の雪かきだ」と言うのは、かんじきを履きスノーダンプで雪かきをする峠武彦さん(61)=関=。「流雪溝に解けきれない雪がたまり、床下浸水することがある。何とかならないだろうか」
上村正さん(69)=塩沢=は「道路に出した雪は、個人の責任ではなく市で対応してほしい」と言います。住宅密集地では、隣接する家屋の間に雪が積もり、道路脇に雪を出さなければなりません。「雪はすぐに解けず、除雪が進まない。行政で対応できる体制をとってほしい」と要望していました。
■共産党が豪雪対策本部
日本共産党は七日、市田忠義書記局長を本部長、高橋千鶴子衆院議員を事務局長とする「豪雪対策本部」を設置しました。
高橋事務局長は八日、新潟県十日町市、津南町に、また九日には井上哲士参院議員が福井県に調査に入る予定です。