2006年1月7日(土)「しんぶん赤旗」

障害児教育で交流集会

憲法・教育基本法生かそう


 「全国障害児学級&学校 学習交流集会(全教障害児教育部・教組共闘)」が六日、さいたま市内で始まりました。記録的な降雪のなか北海道から九州まで六百五十人の教職員らが参加しました。

 実行委員長の杉浦洋一全教障教部部長は、小泉「構造改革」や憲法・教育基本法改悪の動きがあるなか、改めて障害児教育が憲法や教育基本法の内容を深めながら、すべての子どものひとみ輝く教育をつくりあげてきた「到達点に確信をもち、展望をわかちあおう」とあいさつ。

 基調報告にたった土方功全教障教部事務局長は、昨年中教審が発表した「特別支援教育を推進するための制度の在り方」(答申)にもとづいて、次の通常国会にも法・制度「改正」が提案される情勢にふれました。答申は、これまで通常学級で放置されてきたLD(学習障害)児などに支援をうちだすなど期待がもたれていたものの、そのための財政的な支援がなく、「実質的な障害児教育リストラにつながる」危険性を指摘。障害児教育のマニュアル化が進む一方、子どもを直接指導する教員が減らされている実態も紹介されました。

 「教育実践に喜び・誇り・科学を」と題して、桜美林大学の茂木俊彦教授(前東京都立大学総長)が記念講演。各地の上からの教育内容への介入、押しつけは、「教育を貧困化させ必ずゆき詰まる。目の前に子どもがいて、とりくむ限りそこにヒントがある。豊かなのは私たちです」。「学習権、発達権の主体である子どもから出発し、ていねいな教育を願う父母と話しあっていくことが大切だ」と話しました。集会は八日まで同市内で開かれます。


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