2005年12月30日(金)「しんぶん赤旗」
力つけて9条擁護
北海道・矢臼別で平和もちつき
北海道別海町の陸上自衛隊矢臼別演習場の中にある川瀬牧場で二十九日、第三十九回矢臼別平和もちつき・望年会が行われ、道内各地や東京などから百人が集まりました。
憲法九条を守れ、米海兵隊訓練反対と訴えて演習場内からの立ち退きを拒否しつづけている川瀬氾二さん(79)は「ことしは、自衛隊イラク派兵差し止め訴訟の原告団に加わった。九条を守る力になりたい。これからもゆっくり進んでいきたい」とあいさつしました。
参加者は、五十キロのもち米をつきあげ、ギターにあわせて歌いながら交流。ことしの矢臼別での十大ニュースとして、総選挙中に訓練に来た沖縄米海兵隊の行動を監視したこと、キリスト者との平和の共同前進などを発表し、たたかいをねぎらいあいました。
平和もちつきの開始以来参加している坂井純吾さん(66)は、若者や親子連れの参加者を見ながら、「参加する人も、子から孫の代に変わってきた」と目を細めます。「毎年参加しないと、年を越せない。来年は、九条を守るために頑張って、四十回目にふさわしい平和もちつきを迎えたい」と語りました。