2005年12月29日(木)「しんぶん赤旗」
ウクライナ軍もイラク撤退完了
【モスクワ=田川実】イラクに派遣されていたウクライナ軍部隊は二十七日、残っていた工兵部隊がクウェートに到着し、撤退を完了しました。ウクライナ国防省が同日発表しました。二十九日中には全員が空路で帰国する予定。
今後は戦闘部隊とは別に五十人のウクライナ軍事顧問が駐留し、イラク兵の教育にあたります。二十六日にはユーシェンコ大統領もイラクを訪れ、ウクライナ軍撤退式に参加。イラク政府とも今後の経済協力などを話し合いました。
ウクライナはクチマ前政権時の二〇〇三年八月に約千六百人を派兵。これまで十七人が戦闘などで死亡、数十人が負傷しています。
イラク駐留軍撤退を公約に今年一月就任したユーシェンコ大統領は、三月に引き揚げ計画に署名。段階的な撤退が開始されていました。