2005年12月27日(火)「しんぶん赤旗」
“テロ・貧困に立ち向かおう”
クリスマス ローマ法王が呼びかけ
【パリ=浅田信幸】ローマ法王ベネディクト十六世は二十五日、世界各国からバチカンのサンピエトロ大聖堂前に集まった数万人の信者にクリスマスにあたっての福音の言葉を述べ、テロや貧困など現代の脅威に立ち向かうため全人類の統一と「倫理と経済の正しい関係にもとづく新世界秩序の建設」を呼びかけました。
法王は「テロの脅威、何百万もの人々が置かれている貧困、兵器の拡散、感染病、地球の未来を危機にさらす環境劣化など、現代の多くの懸念すべき問題に、統一した全人類は対処することができる」と述べました。
またアフリカ、中東をはじめ世界各地の「平和」を祈念し、アジアにも言及。「朝鮮半島とアジア諸国における対話のプロセス」を進めるよう求めました。