2005年12月27日(火)「しんぶん赤旗」
米軍再編改めて「反対」
神奈川県知事と相模原・座間市長
外相に表明
麻生太郎外務大臣は二十六日、米軍再編強化の問題で神奈川県の松沢成文知事、小川勇夫・相模原市長、星野勝司・座間市長とそれぞれ面会しました。松沢知事と小川、星野両市長は改めて反対の意思を表明しました。
米軍再編・強化の「中間報告」では、米陸軍キャンプ座間(相模原市、座間市)に、米陸軍の新司令部(UEX)と陸上自衛隊の中央即応集団司令部の設置、米陸軍・相模総合補給廠(しょう)=相模原市=に陸上自衛隊普通科連隊の配置を計画。米海軍・横須賀基地(横須賀市)に二〇〇八年から原子力空母ジョージ・ワシントンを配備しようとしています。
松沢知事は「納得できない」と怒りをぶつけ、星野座間市長も「反対の姿勢は変わらない。UEXが来ることは承服しかねる」と拒否。小川相模原市長は「(基地は)人口六十万都市のまちづくりのじゃまになっている」と訴え、「中間報告」撤回の立場を改めて示しました。
松沢知事は面会で、「政府が、地元負担の軽減をかかげるのなら、来年三月の最終報告までに、基地に対する地元要望をふまえた案をきちんと示してほしい」と要求。原子力空母の配備でも「原子力事故の可能性が0・01%でもあるなら、地元・横須賀市長、知事として、遠ざけるのが、地域住民、県民への責務だ。外務省が二つ返事でОKするのは信じられない」と厳しく批判しました。
小川相模原市長は隣接する東京都町田市の寺田和雄市長とともに面会。面会後の記者会見で「米軍が何と言おうとも反対する。基地は返還してもらう」とのべ、星野座間市長も面会後、「今回までの国の対応は不誠実だ」と批判しました。