2005年12月24日(土)「しんぶん赤旗」

憲法・教育基本法守ろう

教職員が学習交流集会


 来年の国会に向けて本格化する憲法・教育基本法改悪の動きをはねかえしていこうと二十三日、教組共闘連絡会が主催する「全国教職員学習交流集会」が神奈川・箱根町で始まりました。二日間の日程。年末に初めて開かれた交流集会には、三百人近くの教職員が参加しました。

 石元巌代表幹事(全教委員長)は、一万人集会の成功など憲法・教育基本法改悪阻止の運動の到達点を確信にし、新たなたたかいに踏み出そう、人間の命と子どもが大事にされる社会と学校をつくろうと呼びかけました。

 本田直子事務局長が基調報告。職場で立場や所属組合の違いを超えて連帯し、父母・住民と共同を広げようと強調しました。憲法学が専門の愛敬浩二・名古屋大学教授が記念講演しました。

 「職場九条の会」が広がっている大阪のとりくみを大教組の代表が報告。「『忙しくてもとにかく集まってみよう』と始めてみると、組合員でない教職員がニュースをつくってくれ、運動の輪が広がり、青年たちが大きな関心を寄せてくる。集まったあとは、何をしようかという話になり、教え子への手紙や『平和と文化のつどい』へと発展していく」と経験を語りました。

 埼高教の代表は、一万人の「九条の会」の賛同者を集めよう、と目標をたててとりくんでいると報告。校長らにも呼びかけ人になってもらい、賛同者の名前を連ねたリーフレットを普及し、「埼玉県高校・障害児学校教職員九条の会」を結成したと報告。現在、二千四百人が賛同者となっているとのべ、「これまでにない規模の運動にしていく」とのべました。

 福島県教組伊達支部の代表は、全教加盟の県立高教組や私教連が中心になって結成した「教育基本法改悪反対福島県連絡会」に日教組加盟の福島県教組も参加していることを報告しました。

 京都府高の代表は、卒業生や教職員とで「田辺高校ゆかりの人の九条の会」を結成し、被爆六十年の広島を訪問したことをのべました。

 二十四日には、「教育条件の改善」や「教育基本法を生かした学校づくり」など五つの分科会で討論します。


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