2005年12月21日(水)「しんぶん赤旗」
JR西 安全対策早く
党近畿ブロックが要請
日本共産党近畿ブロック事務所と大阪、兵庫、京都、滋賀、奈良、和歌山の各府県委員会は二十日、鉄道の安全対策について、国土交通省近畿地方整備局、同近畿運輸局、JR西日本本社と交渉しました。
四月のJR福知山線脱線事故以来、六月に続く二回目の交渉。山下よしき元参院議員、宮本たけし前参院議員、近畿二府四県の地方議員らが参加しました。
一行は、JR西のATS(自動列車停止装置)の設定ミスで速度超過してもブレーキがかからなくなっていた問題や、三系統のブレーキすべてが利かず電車が脱線した今月七日のJR紀勢線那智駅構内事故、踏切の安全対策、ホームへの駅員配置や転落防止さく設置について要請しました。
交渉参加者は、踏切部分だけが狭くて歩道が途切れている場所や、電車との段差が大きいプラットホーム、線路にフェンスのない沿線の写真を示し、「地元では切実な声が上がっている。安全対策を急いでほしい」と求めました。
参加者が、政府が二〇〇一年に踏切道の拡幅について指針を出していることを示して実現を迫ったのに対して、近畿整備局側は「踏切の統廃合を条件にせず、積極的に取り組んでいく」と発言。JR西は、いくつかの踏切の拡幅の意向を示しました。