2005年12月21日(水)「しんぶん赤旗」
イラン大使と志位委員長が懇談
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日本共産党の志位和夫委員長は二十日、モーセン・タライ駐日イラン大使の招待を受けて都内のイラン大使公邸で、夕食をともにしながら懇談しました。
懇談は、飛鳥時代からおこなわれていた日本のペルシャとの交流、イスラム教の歴史と文明、現代の文明と平和の問題など広範囲に及び、双方は率直な意見を交換しました。
タライ大使は、イランとイスラム教についての理解が深まり、日本とイラン両国の友好関係が発展することを望んでいるとのべ、人口十四億人のイスラム世界とイラン社会の現状、国際社会との関係などについて説明しました。
志位委員長は、各国の政府との対話をすすめる日本共産党の野党外交について説明。日本および国際社会がイスラム世界との相互理解をすすめることは、二十一世紀の世界の重要な課題だと考えているとのべました。
志位委員長は、日本共産党とイラン大使館、イラン政府との交流がすすんでいることをよろこんでいると表明。そのうえで、パレスチナ・イスラエル問題についての懸念を率直にのべたいとして、(1)パレスチナ人の独自の国家建設の権利を含む民族自決権の実現(2)イスラエルの占領地からの撤退(3)パレスチナとイスラエルの双方が、相手の抹殺論に立たず相互の生存権を承認する―という日本共産党の基本的立場を説明しました。
タライ大使は、その懸念を理解するとのべたうえで、イランの立場を説明し、志位委員長の率直な言葉に感謝するとのべました。
懇談には、日本共産党の緒方靖夫国際局長、森原公敏同次長、笠井亮同次長、イラン大使館のアリ・アシュガル・モハンマディ参事官が同席しました。