2005年12月17日(土)「しんぶん赤旗」
東京・町田
「君が代」の声量指導
市教委が通知撤回
昨年、児童・生徒に「君が代」を他の歌と同じ声量で歌うよう指導することを求める「通知」を市立小中学校校長に出していた東京・町田市教育委員会は十五日、声量指導の部分を削除した「通知」を来年の卒業式・入学式に向けて出しました。
同市教委の昨年十二月十六日付の「通知」は「特に、国歌については、他の式歌と同様の声量で歌うことができるよう指導する」と明記。これに対し「あまりにも子どもの内心に踏み込んでいる」と保護者や市民から批判があがっていました。
今回の「通知」は声量指導については削除したものの、「国旗及び国歌に関する十分な事前指導を行う」ことを要求。「実施指針」は「国歌は全員が起立し、斉唱するよう指導する」などと「日の丸・君が代」の扱いを事細かに決めています。東京都教職員組合町田支部の渡辺真理子書記長は「ひきつづき『通達』や『実施指針』『通知』の撤回を求めていく」とのべました。
殿村健一日本共産党町田市議団長の話
党市議団は、市民のみなさんとともに「君が代」声量指導の撤回を求めてきました。「削除」は市教委自ら誤りを認めたことになると考えます。「日の丸・君が代」が強制されない、子どもが主役の卒業式・入学式の実現へ、ひきつづき頑張ります。