2005年12月14日(水)「しんぶん赤旗」

たたかってこそ夜明けはおとずれる

世界の流れと日本の未来

立命館大で志位委員長が講演

京都


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(写真)立命館大学で開かれた志位和夫委員長の講演会=13日、京都市北区

 京都市北区の立命館大学で十三日、日本共産党の志位和夫委員長を招いた講演会「世界の流れと日本の未来」が開かれました。立ち見もでる会場には学生や教職員ら七百人が詰めかけ、志位氏の講演に聞き入りました。主催は、同大学の日本民主青年同盟。

 講演会の冒頭、同大学の生田勝義法学部教授が歓迎のあいさつをしました。

 志位氏は、二十一世紀の世界に広がる平和と進歩の大きな流れと対比する形で、他の資本主義国にも類例のない日本政治の三つの異常―(1)過去の侵略戦争を正当化する異常(2)アメリカいいなり政治の異常(3)極端な財界・大企業中心政治の異常―をスケール大きく批判。「小泉政治のもとで、この三つの異常は、それぞれが極端なところまですすんでいます。これを大本から転換しなければ未来が開けない。いま、そうした大きな歴史的転換点にあるということをいいたい」とのべました。

 志位氏は、財界・大企業中心政治の異常を解明するなかで、みずから国会質疑で若者の雇用問題を追及した経験を紹介。質問にあたっていちばんつらかったのは「自分が正規で雇用されないのは自分が悪いからだ」「自分が否定されているようでつらい」という青年の声であったことをあげ、「悪いのは若者ではない。政治の責任です。悪い政治の責任を個々の国民に押し付けるわなにはまってはなりません。社会的連帯によって、政治を変え、社会を変える生き方にこそ、若者の人間らしい生き方がある」とのべて、深い感銘を与えました。

 志位氏は講演のまとめで、「日本は新しい政治がおこる夜明け前にある。自然の夜明けとは違い、社会の夜明けは自然にはおとずれない。たたかってこそ、日本の夜明けはおとずれる」と強調。「若いみなさんこそ、そのたたかいの先頭にたってほしい」と訴え、会場は大きな拍手でこたえました。

 志位氏は、「自民党政治の異常をただした後の日本の姿は」「NATOの最近の動きをどうみるか」など、学生から出された質問に、一つ一つていねいに答えました。

 ビラを見て参加した産業社会学部三年の岡田旭さん(21)は、ビッシリと小さな字でノートを取りました。「ニュースを見ていても、経済や平和のことなど日本の未来をどうするのかということが心配に思っていたので」というのが参加の動機。「靖国問題など歴史の認識が日本の政治全体に影響していて、これを変えないといけないということがよく分かった。本気で政治を変えなければならないという日本共産党の決意が伝わってきた」と話していました。


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