2005年12月11日(日)「しんぶん赤旗」
東京の教育破壊ストップを
「君が代」強制反対 集会に350人
内心の自由を侵害する「日の丸・君が代」強制など、石原都知事と東京都教育委員会の教育破壊をストップさせようという集会が十日、東京・千代田区で開かれ、三百五十人余が参加しました。
「学校に自由の風を!ネットワーク」「教育を壊すな!市民と教職員東京ネットワーク」など十四団体が主催しました。
十五人の教職員や保護者が、都内の小・中・高等学校や大学、定時制高校、障害児学校の状況について報告しました。
「ある教員は『日の丸』掲揚時に、旗を見ずに子どもを見ていたために『厳重注意』された。教育者として当然のことが学校でできなくなっている」(小学校教員)「夜間定時制高校の統廃合で、私の子は進学できるのかと不安になっている」(保護者)などと告発。「都教委などによる性教育への不当な攻撃に対して起こした訴訟で、提訴後も原告が増えて三十二人になった」(都立七生養護学校の元教員)など、運動が広がっていることも紹介されました。
参加者は「石原・都教委の教育破壊を許さず、憲法と教育基本法を生かした東京の教育を実現するために、都民のみなさんと力をあわせ、さらに大きな闘いをつくり広げていきます」とした集会アピールと、「日の丸・君が代」強制を強化することを表明した中村正彦都教育長の都議会答弁を撤回するよう求める特別アピールを採択しました。