2005年12月9日(金)「しんぶん赤旗」

戦争問う朗読劇

「非戦を選ぶ 演劇人の会」


 「現実を見て。この戦争の現実を」

 「非戦を選ぶ演劇人の会」(実行委員は永井愛さん、渡辺えり子さんら二十八人)は八日夜、東京・中野の、なかのZERO西館小ホールでピースリーディング(朗読劇)を上演し、約五百人が参加しました。

 八回目となる今回は、一九四一年に日本がアメリカの真珠湾などを攻撃した開戦の日に開催。憲法九条の改悪の動きや自衛隊の海外派兵、首相の靖国参拝など「戦争のできる国」づくりの動きが加速するなかで、過去を見すえ、日本にとっての戦争とは何だったのかを問い直すものとなりました。

 日本の戦争を、空襲の被災者の証言やアメリカの軍人の証言などから描き出したリーディングをはじめ、アメリカによるイラク攻撃での化学兵器の使用を告発するリーディングや、パレスチナ人の素顔を紹介するドキュメンタリー映画の上映、映画監督の古居みずえさんと渡辺えり子さんとの対談など盛りだくさんな内容。俳優の川原亜矢子さん、岸田今日子さん、根岸季衣さんらが出演しました。

 友人と一緒に都内から参加したフリーターの女性(29)は「イラクやパレスチナのことなど、ニュースでは伝わらないことが分かりました。改憲の動きがあるけれど、憲法九条はいまだからこそ必要だと思う。出演者も話していたように、一番怖いのは無関心になること。何ができるか分からないけれど、できることがあったらやってみたい」と話していました。


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