2005年12月7日(水)「しんぶん赤旗」
米軍訓練百里移転で茨城知事
“騒音に地元は反対”
政務官に表明
米軍再編にからむ航空自衛隊百里基地(茨城県小川町)への米軍訓練移転問題で防衛庁の高木毅政務官は六日、茨城県の橋本昌知事、小川町の伊能淑郎町長と個別に会談、協力を要請しました。
高木政務官は横山高則東京防衛施設局長ら十七人の関係者とともに県庁で橋本知事に面会。同政務官は会談後、「額賀福志郎防衛庁長官の代理としてきた。具体的なことはまだ詰まっていないがご理解、ご協力をたまわりたいとお願いした」と語りました。前回の東京防衛施設局長に続く訪問になったことについて「政治レベルで知事に協力をお願いした」と説明しました。
橋本知事は記者団に「いろいろ検討している最中という話だった。こちらとしては具体的なことを聞かないとなんとも言えない。地元としては騒音が出るので、自分たちの生活に密接に関係することなので大きな反対があることを申し上げた」と述べました。
「今後、具体的な話を待つということか」との問いに橋本知事は「具体的な話はないほうがいい」と語りました。
小川町役場で高木政務官と会談した伊能町長は「従前から騒音を減らしてほしいと言っている。過日は施設局に議会と一体で(反対の)要望書をだしてきた」とこれまで同様に訓練移転に反対する姿勢を示しました。