2005年12月5日(月)「しんぶん赤旗」

独空港の無断利用437回

政府が左翼党質問に回答

CIA機


 【ベルリン=片岡正明】米中央情報局(CIA)がドイツの空港を無断で利用しテロ容疑者を航空機で移送した疑惑で、『シュピーゲル』誌電子版は三日、CIA機がドイツを利用した回数は四百三十七回にのぼると報道しました。

 同誌によると、統計数字は左翼党の質問状に政府当局が回答したもの。米国の同時多発テロ事件以後、ドイツの空港や米軍基地を利用するか、領空を通過した件数です。

 同誌によると、CIA機はラムシュタイン米軍基地ばかりではなく、ベルリン、フランクフルトの空港も頻繁に利用。二〇〇二年にはドイツ全土で百三十七回、二〇〇三年には百四十六回利用しています。

 十一月末にベルリナー・ツァイトゥング紙はCIA機がテロ容疑者を移送した回数として八十五回と報じました。

 CIA機をめぐる問題は、欧州各国の空港を無断使用し、東欧にある秘密収容所にテロ容疑者を移送していたもので、人権侵害として批判の的となっています。


もどる
日本共産党ホーム「しんぶん赤旗」ご利用にあたって
(c)日本共産党中央委員会
151-8586 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-26-7 TEL 03-3403-6111  FAX 03-5474-8358 Mail info@jcp.or.jp