2005年12月2日(金)「しんぶん赤旗」
医療改悪大綱決定
保団連が反対、国会要請
政府与党が医療改悪「大綱」を決定した一日、全国保険医団体連合会(室生昇会長)は患者負担増反対、診療報酬改善などを求めて、終日国会要請や国会内集会をくりひろげました。百二十八人が参加し、二万三千六百五十三人分の請願署名を提出しました。
集会の趣旨には、主な政党では公明党をのぞく各党議員が賛同し、四十五人の国会議員(代理含む)が参加。
各地の代表がとりくみを報告しました。
一万をこえる患者署名を集めた愛知協会の小塚信幸氏は「高齢者は、三枚四枚と署名用紙を持ち帰ります。これまでにない宣伝をしようと、垂れ幕や街頭宣伝を計画しています」。「混合診療問題ビラを新聞折り込みし、刷り込んだはがきで反響が寄せられた。地元の国会議員に届け、県民をまきこんだ運動を国会に反映させたい」(千葉)などの発言が相次ぎました。
来賓の全国腎臓病協議会の栗原紘隆副会長は「医療改革は透析患者のねらいうちだ。医師会などによる国民医療推進協議会に加わり、患者と医療三十八団体がいっしょに一千万署名をめざしてたたかいたい」とあいさつしました。
日本共産党から笠井亮、穀田恵二、高橋千鶴子各衆院議員、井上哲士、小池晃各参院議員があいさつ。小池氏は「大綱」が高齢者の負担が一割から二割に倍加するなど重大な中身であることを指摘し「改悪ストップに全力をあげたい」と述べました。
集会では患者負担増の医療制度「改革」をやめ、混合診療を拡大しないことなどを求める決議を採択しました。