2005年12月2日(金)「しんぶん赤旗」
医療改悪「大綱」を決定
弱者へ「痛み」目白押し
政府・与党
政府・与党は一日、二〇〇六年度の医療制度「改革」で、七十歳以上の高齢者への患者負担増や七十五歳以上の全高齢者から保険料徴収する新たな高齢者医療制度などを盛り込んだ「医療制度改革大綱」(4面に要旨)を決めました。
医療費抑制のためとして、老齢による病気、ケガなどで受診機会の多い高齢者に対し、負担増による受診抑制効果をねらったもの。
療養病床に入院する高齢者の食費・居住費の負担増、人工透析患者の負担限度額引き上げなど、医療を必要とする患者への「痛み」が目白押しです。
一方、「大綱」には、出産育児一時金を、現行の三十万円から三十五万円に引き上げることや、乳幼児の医療費負担を三歳未満まで二割としている負担軽減措置の義務教育就学前までの拡大なども盛り込まれました。