2005年11月29日(火)「しんぶん赤旗」

中国共産党から理論研究代表団 来月5日来日

「マルクス主義理論研究」強化が主題

日本側は不破議長が団長として対応


 日本共産党中央委員会の招待により、中国共産党の理論研究代表団が、十二月五日から十一日までの予定で日本を訪問します。

 中国共産党中央委員会は、昨年一月、二〇〇七年の第十七回党大会に向けて、マルクス主義理論の研究に大規模に取り組むことを決め、「マルクス主義理論研究・建設プロジェクト」を立ち上げました。

 その一環として、六月には、日本共産党にたいして、現代の社会主義の理論と運動に関連する理論問題について、九項目の質問が寄せられました。

 その質問は、「グローバル化の背景のもとでの世界の社会主義運動の影響と展望」、「現代の時代的テーマをどう認識するか」、「現在の資本主義の本質と自己調整能力をどう見るか」などの世界論から、「マルクス主義の歴史的地位と今日的意義をどう評価するか」、「二十世紀の世界の社会主義運動の経験・教訓・総括」(ソ連・東欧の解体の原因についての考察を含む)などの科学的社会主義論、「新たな時代の社会主義の実現形態や未来社会の政治・経済形態をどう構想するか」、「中国的特色のある社会主義への見方」など現代的な社会主義論、さらには、日本の社会と階級関係、政治状況の歴史的な見方まで、広範な分野にわたっています。

 中国共産党の理論研究代表団の今回の訪日は、この問題提起から出発して、実現にいたったものですが、一九九八年に両党関係を正常化して以来、このような包括的な形で、また時間をとって理論交流をおこなうのは、はじめてのことです。

 中国の党代表団は七人で、団長は張西明・中央宣伝部理論局副局長です。張団長は、「マルクス主義理論研究・建設プロジェクト」では、調整チーム事務室責任者を務めており、団員の多くも、このプロジェクトの主要テーマである「二十世紀の外国の社会主義理論、思想傾向および流派にたいする分析」を担当するチームのメンバーから構成されています。

 日本共産党の側では、不破哲三中央委員会議長・党中央付属社会科学研究所所長が、代表団長として、今回の会談に当たります。


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