2005年11月25日(金)「しんぶん赤旗」
仕度金廃止など提案
海外視察で共産党都議団
日本共産党東京都議団の吉田信夫党幹事長は二十四日の都議会運営委員会理事会で、(1)都議の海外視察などの仕度金を廃止する(2)都議の費用弁償は実費を支給する―ことを提案しました。提案は協議のたたき台として示したもので、各会派は持ちかえって検討し、今後の理事会で協議することになりました。
この問題について同日、都庁内で記者会見した吉田幹事長は、海外視察などの仕度金について、他府県では時代に合わないと仕度金の廃止が広がっていると説明。「時代の趨勢(すうせい)からも廃止すべきだ」と指摘しました。費用弁償についても、都議選で都民から高い関心が寄せられ、マスコミのアンケートに対して当選議員の六割近くが「廃止・見直しを再考する」と回答したとのべ、「都の各種審議会委員の費用弁償は、公共交通機関の交通費の実費を原則としており、改善すべきだ」と主張しました。
また、政務調査費の領収書添付をはじめ都議会改革を協議するため、各会派代表で構成する公式の協議の場を設置することを呼びかけたと語りました。
会見には古館和憲、松村友昭の両副幹事長が出席しました。
▼仕度金・費用弁償 仕度金は、都議が海外出張する際に、衣服などを準備する仕度金として支給されるもので、一カ月以内の海外出張では約五万円が支給されます。費用弁償は、都議が出張したり、本会議や委員会に出席するための交通費で、一日一万円ないし一万二千円が支給されます。