2005年11月23日(水)「しんぶん赤旗」
新綱領に改憲明記
立党50年大会 憲法草案も発表
自民
自民党は二十二日、東京都内のホテルで「立党五十年記念党大会」を開きました。大会で改定された「新綱領」の冒頭に「新しい憲法の制定」を掲げ、初の条文化案となる「新憲法草案」を正式に発表するなど、改憲政党としての装いを新たにしました。大会には党所属国会議員や党員など約三千人が参加しました。
新憲法起草委員長の森喜朗前首相が発表した「新憲法草案」は、現行憲法の九条二項を削除し、「自衛軍」の保持を明記するなど海外での武力行使に公然と道を開くものです。一九九五年改定の「綱領」では結党時の「自主憲法の制定」が消えていましたが、「新綱領」では、第一項に「新しい憲法の制定」をおき、「国民合意の形成」「党内外の実質的論議の進展」を掲げました。第二項には「教育基本法の改正」をもりこみました。
小泉純一郎首相(党総裁)は「世界の変化に対応できる改革をしないといけない。これが五十年の節目で、政権政党であるわれわれの責務だ」とのべ、国民に痛みを押しつける小泉「改革」をいっそう加速させる決意を表明しました。
また、「立党五十年宣言」を採択。「構造改革、行財政改革、党改革などの諸改革を進めていかなければならない」「歴史と伝統と文化を尊び」「道徳の高揚につとめ」ることなどを盛り込みました。
公明党の神崎武法代表、日本経団連の奥田碩会長らが来賓としてあいさつ。神崎氏は「緊張関係をもって小泉政権を支え、改革に取り組みたい」とのべました。
自民党の結党は一九五五年十一月十五日。当時の自由党と日本民主党が合流(保守合同)してできました。