2005年11月22日(火)「しんぶん赤旗」
米軍新基地案に反対
名護市議会が意見書
沖縄県名護市議会は二十一日、在日米軍再編の中間報告で合意された米海兵隊普天間基地(同県宜野湾市)に代わるキャンプ・シュワブ沿岸部への新たな基地建設に対し「強く反対を表明するものである」とする意見書と決議を賛成多数で可決しました。近く小泉純一郎首相らに送付します。
同市議会では一九九九年に「普天間飛行場の名護市辺野古沿岸域への移設促進決議」を賛成多数で可決しており、その後、辺野古への新基地建設に反対する立場で決議をするのは初めてです。
意見書と決議では、日米両政府が合意した沿岸案について、「久辺地域に近く、滑走路の延長線上に豊原区をはじめ民間地域が位置し、久辺地域に加え汀間など大浦湾周辺地域への騒音等住民生活への影響が懸念される。さらに、辺野古区、豊原区、久志区をはじめ周辺地域から、反対の意思が示されており、市議会としても断じて看過することはできない」と強調しています。
また、「中間報告で示された内容は、これまで政府及び沖縄県、関係地方公共団体で協議された事実はなく、地元の頭越しに行われたものと断じざるを得ず、また、北部地域への基地集約が懸念されることからも憤りを禁じえない」と批判しています。