2005年11月21日(月)「しんぶん赤旗」
2日間で150人犠牲に
イラクテロ 米兵も5人死亡
【カイロ=小泉大介】イラク中部バクバ近郊のアブサイダで十九日、イスラム教シーア派教徒の葬儀会場に設けられたテントに爆弾を積んだ車が突っ込み爆発。現地からの報道によると五十人が死亡、七十五人が負傷しました。
イラクでは十八日から十九日にかけテロ攻撃が相次ぎ、十八日に東部の二つのモスク(イスラム教礼拝所)で発生した自爆テロで七十七人が死亡したのをはじめ、二日間で百五十人のイラク人が死亡しました。
一方、イラク駐留米軍は十九日、北中部ベイジで同日、米軍車両が二度の道路脇爆弾攻撃を受け、合わせて同軍兵士五人が死亡したと発表。十月のイラク憲法国民投票実施後も米兵死者は増え続けており、一昨年三月のイラク戦争開戦以降の米兵死者総数は二千九十人に達しました。
首都バグダッドでは十九日、米軍と武装勢力との間で激しい戦闘が行われ、米兵十一人とイラク兵十人が負傷しました。米軍はこの戦闘で七人の武装勢力を殺害したと発表しました。