2005年11月20日(日)「しんぶん赤旗」
イラク 爆弾テロ90人以上死亡
【カイロ=小泉大介】首都バグダッド南部の市場で十九日朝、爆弾が爆発し、現地からの報道によると十五人が死亡、約二十人が負傷しました。爆弾は駐車中の車に仕掛けられていたといいます。
また、東部ハナキンの二つのイスラム教シーア派モスク(礼拝所)で十八日に起きた自爆テロによる死者は、現地病院関係者によれば、少なくとも七十七人に達し、負傷者は八十人以上にのぼりました。
ハナキンはシーア派教徒とクルド人が混在する町。民族、宗派間の対立をあおることを狙ったテロとの見方が出ています。
同日、バグダッド中心部でも外国報道陣や復興事業関係者などが滞在するホテルが自動車爆弾で攻撃され、六人が死亡、数十人が負傷しました。
一方、イラク駐留米軍は十八日、西部ラマディで武装勢力約三十人を殺害したと発表しました。