2005年11月18日(金)「しんぶん赤旗」

不当逮捕の僧侶釈放

沖縄 19日ぶり、不起訴処分に


 米空軍嘉手納基地の第一ゲート前(沖縄県沖縄市)でビラ配布などをしていた日本山妙法寺僧侶の木津博充さん(69)が、「公務執行妨害」の容疑で沖縄署に不当逮捕、送検された問題で、那覇地方検察庁沖縄支部は十七日午前、木津さんを不起訴処分とし、釈放しました。

 木津さんは十月二十九日午前、ビラ配布の制限にきた警察官に説明を求めるため、パトカーに手をかけて車両のわきに座り込んだところ、「パトカーの発進を妨げた」として逮捕されていました。

 十九日ぶりに釈放された木津さんは「(釈放は)沖縄の民主団体や平和団体、全国の宗派を超えたみなさんの運動のおかげです。米軍再編協議に絡んだ平和運動を委縮させようという権力の野望を許さず、みんなの力で米軍基地撤去、憲法を守るために、不退転の決意で努力して恩返しをしたい」と語りました。

 弁護団の三宅俊司弁護士は「事件自体が警察によるでっち上げだったにもかかわらず、長期にわたって拘置したことは、政府に反対する人たちに対する見せしめだ」と批判。「全国のビラ配布弾圧事件にみられるように、治安警察的な面が強まっている。国民が声をあげていかなければならない」と話していました。


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