2005年11月18日(金)「しんぶん赤旗」
“農振計画変更しない”
イオンに拒否回答
秋田・能代市
秋田県能代市の豊沢有兄市長は十七日、大手スーパーのイオン(本社・千葉市)が提出していた農業振興地域の指定解除を求める申し出書にたいし、「イオンの申し出に沿った農業振興地域整備計画の変更は行わない」と文書で回答したことを明らかにしました。
申し出文書は十月十一日付で、回答文書は今月十六日付です。
イオンは、琴丘能代道路・能代東インターチェンジ付近の約九・五ヘクタールに大型ショッピングセンターを計画。うち約四・五ヘクタールは農業振興地域に指定されており、商業施設を建設するには同市の農振地域指定解除が必要です。
豊沢市長の回答文書は、「コンパクトなまちづくりが必要」と強調し、郊外への大型小売店の出店は▽新たな社会資本整備や行政需要を生じさせる▽高齢者が暮らしていけるまちづくりや中心市街地の活性化をめざすまちづくりを阻害する▽地元商店、地元商業に大きな打撃を与える、などをあげて「計画の変更は行わない」と結んでいます。