2005年11月17日(木)「しんぶん赤旗」
第5回中央委員会総会
大会決議案の特徴について
志位委員長の報告から
日本共産党は十四、十五の両日、第五回中央委員会総会を開きました。志位和夫委員長がおこなった報告のなかの「大会決議案の特徴について」と、結語は次のとおりです。
みなさんごくろうさまです。CS通信をご覧の全国のみなさんにも、心からのあいさつをおくります。
私は幹部会を代表して、大会決議案についての提案の報告をいたします。決議案は、文書でみなさんのお手元にお配りしてあります。
まず、決議案の全体の特徴について報告します。私たちは、この決議案の作成を、つぎの二つの点に留意してすすめました。
■新しい綱領をふまえ、日本と世界の情勢の進歩的打開の道をしめす
第一は、今度の大会というのは、二〇〇四年一月の第二十三回党大会で新しい綱領を確定して、はじめての党大会となります。そういう大会にふさわしく、決議案は、新しい綱領を指針に、綱領にそくして、日本と世界の情勢をとらえ、日本共産党の直面する任務を明らかにする内容のものに仕上げました。
決議案の第一章「自民党政治の異常な特質と、日本改革の方針」、決議案の第二章「二一世紀の世界の構造変化と日本共産党の立場」――この二つの章では、新しい綱領にそくして、日本と世界の情勢で、熱い焦点になっている問題について解明しています。日本の情勢についていいますと、歴史問題、外交問題、経済問題などでのいくつかの重要な焦点について解明し、どの問題でもそれを打開する進歩的な道を、新しい綱領がしめしているということを明らかにしています。
決議案の第三章「国民要求にこたえ、党を語り、国政選挙と地方選挙での本格的前進を」は、つぎの全国的な政治戦にたちむかう政治的な立場と方針を提起した章ですが、そのなかでは、今日の政党状況とのかかわりで、日本共産党というのはどういう党かということを、五つの角度から明らかにし、政党としての大道を歩む日本共産党の姿を浮き彫りにしています。
いま、わが党は、「生きた言葉・生の声」で日本共産党を大いに語ろうという運動にとりくんでいますが、大会決議案は、日本と世界の情勢の熱い焦点とのかかわりで、新しい綱領と日本改革の方針を語り、党を語る、重要な指針となるように作成しました。すなわち、「日本共産党はどういう日本をめざすのか」、「世界の動きをどうとらえ、どう働きかけるのか」、「日本共産党とはどういう党か」、これらを広い国民のみなさんに語っていくうえでの重要な指針の文書となるようにしました。
■二〇〇六年、〇七年を展望し、党活動の抜本的な発展方向を提起
第二は、私たちは、来年の一月十一日から党大会を開くわけですが、決議案では、二〇〇六年と二〇〇七年という年を展望して、選挙闘争でも、国民運動でも、党建設でも、活動の大胆な発展方向を提起するものになっています。
二〇〇六年というのは、おそらく全国的な選挙はない年になるでしょう。二〇〇七年は、四月のいっせい地方選挙と七月の参議院選挙という二つの全国的選挙をたたかう年になります。
ですから、来年と再来年を展望しますと、かなり先を見越してしっかりと党活動にとりくめる時期となってきます。選挙勝利をめざす構えをしっかりつくりながら、これまで私たちの党活動のなかで、十分にとりくめてこなかった問題にも目を向け、私たちの活動の弱点にも目を向け、あらゆる分野で、党活動を大胆に前進させる探求と実践がもとめられる時期になります。とくに党建設の本格的前進のための本腰を入れたとりくみが、たいへん重要な時期になります。
決議案の第三章の選挙闘争の方針、第四章の国民運動の方針、第五章の党建設の方針などの章では、そういう精神で党活動の抜本的な強化方向を提起しています。そのなかには、新しい問題提起もふくまれています。
たとえば第四章の国民運動の方針では、労働組合運動の前進の方向について、新しい情勢のもとでの三つの強化方向が、提起されています。第五章の党建設の章では、党建設をどうやって本格的な前進の軌道にのせるかという問題について、これまでの党建設の教訓をふまえて、五つの強化方向を提起しています。
(志位委員長は、つづいて、大会決議案の章にそって、それぞれの中心的な内容について、報告をしました)。