2005年11月15日(火)「しんぶん赤旗」

登校生徒ら表情硬く

東京・町田 高1殺害 担任と面談しケア


 東京都町田市で都立高校一年生の古山優亜さん(15)が殺害された事件で、古山さんが通っていた高校では十四日、同学年の男子生徒(16)が逮捕されてから初めて生徒たちが登校しました。報道陣が詰めかける中を学校に向かう生徒たちの表情は硬く、泣きだしてしまい教師に抱きかかえられるようにして校門をくぐる女子生徒もいました。

 古山さんも、逮捕された生徒も知っているという一年生の男子生徒は「今日は沈んだ感じの子もいた。(逮捕された生徒は)あのようなことをする子とはとても思えず、信じられません」と話していました。

 別の一年生の男子生徒は「(事件のことは)話したくありません」といって口をつぐみました。三年生の男子生徒は「ニュースを聞いたときはびっくりしました。どうしてあんなことをしたのかショックです」。一年生の女子生徒三人連れは「ショック。信じられない」といいます。

 同日は一時間目に全校集会が開かれ、校長が生徒に「落ち着いて行動するように」と呼びかけました。その後、授業と並行して担任が一人ひとりと面談をおこないました。カウンセリングが必要な生徒には都から派遣されたカウンセラーが心理面のケアをおこなうことにしています。

■優亜さん母校 朝礼で黙とう

■中学校長「相談を」

 古山優亜さんが今年三月まで通っていた中学校では、十四日、朝礼で黙とうをおこないました。

 朝礼で校長は、「思い悩むことはあるだろうが、思い付きや中途半端な考えで行動しないで、だれかに相談しよう。相談できる人がいない人は、相談できる人をつくる努力をしよう。それがよりよい方法」とアドバイスしました。

 校長によると、同校には一週間、教育相談員が配置され、必要な生徒には心のケアをすることになっています。


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