2005年11月14日(月)「しんぶん赤旗」
米軍再編反対
「基地70年 我慢限界」
相模原市あげて1700人集会
日米両政府による米軍再編の中間報告で、米陸軍第一軍団司令部を改編した新司令部のキャンプ座間(神奈川県座間市、相模原市)への移設などの基地強化計画が示された神奈川県相模原市で十三日、市をあげて基地の強化に反対し、早期返還を求める緊急市民集会が相模原市民会館で開かれました。市と市議会、自治会連合会などでつくる相模原市米軍基地返還促進等市民協議会(会長・小川勇夫市長)が主催。会場にあふれる千七百十人がつめかけ、基地強化案撤回の決議を採択しました。
中間報告には、キャンプ座間に、米軍新司令部と、陸上自衛隊の中央即応集団司令部の新設、相模総合補給廠(しょう)=同市=には、陸自普通科連隊(千三百人)の配置が盛り込まれました。
戦前の旧日本陸軍時代以来、「基地の下で70年、もう我慢の限界」の垂れ幕がかかる会場で、協議会の三橋豊副会長(市自治会連合会会長)が開会宣言。今井満副会長(市議会議長)が「(中間報告は)地元を全く無視した計画」と怒りをぶつけ、二十一万人を超えた基地強化反対署名を力にさらに奮闘する決意を表明。加山俊夫助役は「基地強化案は到底容認できない」とした療養中の小川市長のメッセージを代読しました。
座間市の星野勝司市長は「どこに負担軽減があるのか」と憤り、隣接する東京・町田市の牧田秀也助役もあいさつ。松沢成文知事がメッセージを寄せ、神奈川新聞報道部の中村卓司氏が講演。集会後基地に申し入れもおこないました。
自営業の男性(63)=相模原市大野台=は「基地強化反対は、市民みんなの思いです」と話していました。
超党派の国会・地方議員が出席し、日本共産党から河野幸司県議団長(相模原市選出)、畑野君枝前参院議員、相模原市議団が参加しました。