2005年11月14日(月)「しんぶん赤旗」
「若者に仕事を」
全国から青年1200人余集う
「私たちには仲間がいる。声を上げれば職場、社会を変えられる」。舞台からの訴えに「そうだ」と大きく響く声と拍手。十三日午後、東京・渋谷区の恵比寿公園で全国青年大集会(同実行委員会主催)が開かれ、「若者に仕事を」「人間らしく働きたい」と千二百五十人が集いました。長時間労働やサービス残業の解消で若者の雇用増などを求める集会アピールを採択し、アピールウオークをしました。
■人間らしく働きたい
実行委員会を代表し、民青同盟の姫井二郎委員長が「人間らしく働く職場と社会をつくる大きな運動を広げていこう」と呼びかけ、就職連絡会の工藤毅事務局長が連帯あいさつしました。
「不安定雇用はヤダ!」「サービス残業アカンでー」などと書いたプラカードを抱えた青年で埋まった会場。各地の発言で「偽装請負社員です」と徳島の青年が話しはじめると、会場からどよめきが起こりました。組合を結成し、賃上げも実現したことを紹介すると、「よっしゃ」の声。最後には「頑張ろう」の大きな声援に包まれました。
京都の青年は六月に京都市内で開いた円山青年一揆集会について、「集会に参加した九百九十二人の青年が変わってきた。この変化を京都の全青年・学生に反映させたい」と発言。システムエンジニアで一日平均十六時間勤務、四時間の睡眠が二年続いて体を壊したという大阪の青年は、今では街頭で働く権利を知らせる宣伝に立つようになった経験を紹介。「半年前まで、ただの被害者だった僕が、今では活動家です。あきらめず、壁をよじ登ってたたかおう」と呼びかけました。
日本共産党の小池晃参院議員は「みなさんの要求、たたかいは世界の流れです。ここに日本の希望がある」と激励しました。
全国の青年が各地で集めた「青年に仕事を」署名三千人分を次々に小池議員に託しました。
今春から福岡市の病院で働いている男性(24)は「同じ思いをもった多くの青年に出会い元気をもらいました」と話していました。集会に先立ち、五つのテーマで分科会が開かれました。