2005年11月9日(水)「しんぶん赤旗」
国立大入学料値上げ検討
財務省
来年度の予算編成の中で、財務省が文科省に国立大学の入学料の標準額値上げを求めていることが、八日までに明らかになりました。
国立大学は、今年四月に授業料の標準額が五十三万五千八百円に値上げされたばかり(一万五千円増)。入学料は、現在二十八万二千円で、すでに私立大学の平均より二千二百円高くなっています。
私立大学では、この四年間で約一万円値下がりしています。
標準額が上がった場合、国から各大学への運営費交付金は、自己収入が増えたとみなされ、削減されます。
国立大学協会は、すでに「経済状況に左右されない教育の機会均等の確保」のために「学生納付金について新たな負担増とならないよう適正な水準を維持すること」をもとめる要望書を文科省に提出しています。大学関係者の批判が強まることは必至です。