2005年11月7日(月)「しんぶん赤旗」
大音楽会に4500人
広島 うたごえ祭典が閉幕
「日本のうたごえ祭典inひろしま」は最終日の六日、平和公園そばのグリーンアリーナで大音楽会「ヒューマンフェスタ」が開かれ、四千五百人が参加しました。会場入り口には参加者の持ち込んだ色鮮やかな折り鶴が並びました。
音楽会は、神楽、和太鼓構成「生命の詩」でスタートし、被爆地の広島・長崎の人たちが歌とメッセージを発信。被爆とともに、もう一つのテーマ「憲法九条を守ろう」の願いを、青年たちが歌と軽快なダンスで表現しました。
八人の指揮者の共演で八曲を次々に演奏する「明日へのヒューマンボイス」は、千人の大合唱。歌手の太田真季さんが黒人霊歌「アメイジング・グレイス」のソロを歌い、「大地讃頌」などの歌が会場に広がりました。
続く「ねがい」の歌が始まると会場が一つになりました。「ねがい」は「平和の歌をつくろう」と広島の中学生らが作詞したもので、三十以上の言語に訳されています。きたがわてつさん、金元中(キム・ウォンヂュン)さん、ナターシャ・グジーさんがそれぞれの国の言葉で歌い、中学生が「渡されたものが過去の悲しみであっても、明るい未来をつくればいい」と語ると大きな拍手に包まれました。
広島から次の開催地の福井へと引き継ぎ、全員総立ちの「紅葉」の輪唱で祭典は閉幕しました。