2005年11月6日(日)「しんぶん赤旗」
医師会も商工会議所も
100団体余共同
医療・福祉改善求め集い
京都
京都の幅広い団体が五日、京都市左京区で、医療・福祉の改善を求める「弱きを助け 強きとたたかう! みんなのつどい」を開き、市民や医療・福祉関係者ら二千五百人が参加しました。
主催の実行委員会には、府保険医協会や京都社保協など二十六団体が参加。京都商工会議所など九団体が後援し、府内二十二の地区医師会や自治体の老人クラブ連合会など六十九団体(一日現在)が賛同しています。
「市民と国会議員の対話ひろば」では、生活保護老齢加算減額の取り消し訴訟の原告、松島松太郎さん(80)が「一日の食費は七百円。月末は即席ラーメンとご飯だけ」と窮状を訴え。「十月からの負担増で手元に一万円ほどしか残らない高齢者が多い」という介護保険のケアマネジャー、障害者、看護師らが発言し、小泉「改革」が暮らしにもたらす実態を浮き彫りにしました。
日本共産党からは井上哲士参院議員、自民、民主両党の国会議員も参加。井上氏は「現場の深刻さにあらためて身震いする思いだ」とのべ、「憲法二五条の生存権保障は国の責務であることを土台にすえ、無駄を削り、大企業に応分の負担を求めることが大切。人間らしく生きられる社会実現のために共同を」と発言しました。
つどいの「アピール」では、現在の社会保障の「改革」は「『強き者』の論理を徹底させようというもの」だと批判。学んだことを周囲に知らせ、国民の声と要求で「自治体と国会を包囲しよう」とよびかけています。
会場では、地区医師会会長の姿も見られ、西陣医師会の垣田敬治会長は、「多くの医師が参加し、市民と一緒になった国民的反撃のステップになったと思う。障害者の体を張った運動に学び、私たち医師も医療や福祉を守るために頑張らなくては」と話していました。