2005年11月6日(日)「しんぶん赤旗」
印米 空軍演習あすから
左翼は10万人抗議集会計画
【ニューデリー=豊田栄光】インドのシン政権は四日、安全保障関係閣僚会議を開き、七日から西ベンガル州で始まる印米空軍演習「コープ05」を予定通り実施することを確認しました。インド共産党(マルクス主義)など閣外支持の左翼政党がこぞって中止を要求し、大規模な抗議行動を予定していることから、政府としての対応を協議しました。
四日、演習参加のため在日米軍三沢基地所属のF16戦闘機十二機が同州州都コルカタの空港に飛来。参加米兵は二百五十人にのぼります。インド空軍は、米軍から空中警戒管制システム(AWACS)搭載機の性能について学ぶことを演習の主目的にしています。
左翼四政党は三日、共同で抗議声明を発表。「米軍との軍事協力強化はインドの戦略的利益、自主的外交政策にとって良くない兆候だ」と批判しました。両国は九月にも、双方が空母を投入した大規模な海軍合同演習を実施しています。
西ベンガル州の州政府は左翼政権。バタチャリー州首相も「演習は間違い。抗議を続ける」と語っています。西ベンガル州の左翼政党、労組などは七日に「少なくとも十万人の抗議集会を開く」とし、市民に参加を呼びかけています。