2005年11月6日(日)「しんぶん赤旗」
“基地なくせ”横田包む
米軍再編・強化反対
3500人が行動
|
自衛隊との共同司令部設置やミサイル防衛の連携強化など米軍横田基地の再編・強化計画を、日米両政府が自治体の頭越しに合意したことに抗議し、基地撤去を求める「横田基地包囲行動」が五日、同基地がある東京都福生市で行われました。三千五百人の参加者が「米軍基地と基地被害をなくせ」と声をあげました。主催は労働組合、市民団体でつくる実行委員会。
集会では、堤敬実行委員長(東京地評議長)が「人口が密集する首都の米軍基地で、住民は騒音や事故の不安に悩まされている。安保条約を世界規模に拡大し自衛隊と一体化する米軍再編に対し、全国で自治体首長も反対を表明している。基地撤去の壮大な運動を広げよう」とあいさつ。
東京民医連、東京土建、民青同盟の代表が「基地再編は容認できない。基地がある限り住民は生活をおびやかされる。基地を撤去し、跡地に住宅をつくれるまで頑張る」などと決意を表明。安保破棄中央実行委、キャンプ座間米第一軍団移転阻止集会実行委、新横田基地公害訴訟団の代表が連帯あいさつをしました。
日本共産党の緒方靖夫参院議員、清水ひで子、村松みえ子両都議が紹介され、緒方氏が「多くの人とスクラムを組んで、基地強化をはね返そう。憲法九条を真正面に掲げ、騒音と基地をなくせとたたかおう」と表明しました。
参加者は「基地恒久化につながる基地再編、軍民共用化に反対する。憲法九条を生かし、基地も軍隊もない日本と世界をめざし、行動する」とのアピールを採択。横田基地に接する国道16号をパレードしました。
羽村市に住む小学校教員の女性(53)は「基地の近くに住んでいて、国の防音工事がされましたが、効果はありません。軍民共用化がされれば、騒音がもっとひどくなるので、絶対に許せない」と話しました。