2005年10月31日(月)「しんぶん赤旗」
美しい海にコンクリ滑走路 望まない
沖縄は米軍新基地反対 大会に5千人
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在日米軍基地を固定化・強化する「再編」協議の中間報告に、沖縄県の稲嶺恵一知事をはじめ、関係市町村長がこぞって反対や懸念を表明するなか、普天間基地の即時閉鎖・撤去、辺野古等基地の県内移設に反対する県民総決起大会が三十日夕、那覇市で開かれ、約五千人が参加しました。
主催は基地の県内移設に反対する県民会議。会場の与儀公園には、小雨が降る悪天候のなか、「地元無視!命を守れ」「島ぐるみでたたかうぞ」などのプラカードや横断幕を持った親子連れや学生、市民らが駆けつけ、基地のたらい回しを許さない熱気にあふれました。
県民会議の山内徳信共同代表は、県民の声を無視して、またも新たな基地建設計画を押しつけた上に、埋め立ての認可などの権限を知事から奪うために関係法の改定を検討している日本政府を厳しく批判。「島ぐるみ、国民ぐるみの壮大なたたかいを進めよう」と強調しました。
激励あいさつに駆けつけた宜野湾市の伊波洋一市長は「辺野古の美しい海がコンクリートの滑走路に変ぼうすることを望む人はいない。普天間基地の即時閉鎖・撤去を求める」と訴えました。
また、日本共産党、沖縄社会大衆党、社民党、民主党の各政党代表があいさつ。日本共産党の赤嶺政賢衆院議員は「米国の無法な先制攻撃戦略のために、辺野古への新たな基地をつくらせるわけにはいかない」と力を込めました。
ヘリ基地反対協の安次富浩代表委員、沖縄県統一連の新垣繁信代表幹事らが決意表明。集会後、市内をデモ行進し、「沖縄を戦争の足場にするな」「基地のない沖縄を返せ」と唱和しました。