2005年10月30日(日)「しんぶん赤旗」
米軍基地強化の合意に抗議
■ヘリ基地反対協
沖縄県名護市のヘリ基地建設反対協議会は二十九日、座り込みを続けている同市辺野古のテント村で記者会見し、米軍普天間飛行場をキャンプ・シュワブ沿岸に移設する日米合意について、「名護市民は怒髪(どはつ)天をつく怒りを表明する」との抗議声明を発表しました。
声明は、「やんばるが軍事要塞(ようさい)になるのは自明の理。県民は米軍、自衛隊の演習や騒音公害でやんばるの自然と水がめを破壊することを許さない」と強調。「辺野古沖計画を見直しさせたように、沿岸案を白紙撤回に追い込むためあらゆる運動を展開する」とのべています。
会見した安次富浩代表委員は、現行計画の見直しは「海上の座りこみや船による阻止行動で撤回させたもので勝利だ。この原動力は、私たちの運動と県民世論の後押し、全国の支援にある。このたたかいを次のたたかいに生かしていきたい」と語りました。
■革新懇
平和・民主・革新の日本をめざす全国の会(全国革新懇)は二十七日、沖縄・米軍新基地合意に関する抗議文を小泉首相あてに送付しました。
抗議文は、今回の合意先である名護市沿岸部は集落やリゾートホテルに近く、「墜落と騒音被害が増すことは必至」と指摘。貴重な海洋環境への影響が避けられないとしています。また沖縄県民に説明がないまま合意されたことを批判し、普天間基地の海外撤去を求めています。
■環境保護団体
世界自然保護基金(WWF)ジャパン、グリーンピース・ジャパンなどの四団体は二十八日、日米政府が合意した普天間基地移設計画案について、沖縄県名護市の辺野古海岸および大浦湾の環境を破壊するとして、同計画案に反対する共同声明を発表しました。