2005年10月28日(金)「しんぶん赤旗」
名護の米軍新基地 概要わかる
滑走路は1800メートル
固定翼機使用も
日米両政府が二十六日に合意した、沖縄の米海兵隊普天間基地(宜野湾市)に代わる新基地の概要が分かりました。政府が二十七日午前、自民党の日米安保・基地再編合同調査会で示した資料によると、米海兵隊キャンプ・シュワブの兵舎地区(名護市)を中心に、その北東側の大浦湾と南側の辺野古沖浅瀬を大幅に埋め立て建設する計画になっています。(図)
新基地の滑走路の長さについては、同日の参院外交防衛委員会で防衛庁の大古和雄防衛局長が、「千八百メートルを念頭に置いている」と答弁しました。日米間では当初、千五百メートルを想定して検討が進んでいましたが、米側の要求で延長されることになりました。
一九九六年の沖縄に関する日米特別行動委員会(SACO)最終報告に盛り込まれていた普天間基地に代わる新基地は、滑走路の長さが約千三百メートル(基地全体で全長約千五百メートル)でした。この新基地構想については九七年の名護市民投票で反対が過半数を占め、「ノー」の審判が下されましたが、同構想よりも今回合意された新基地は巨大な規模になります。
大古局長はまた、今回の新基地について「ヘリポートとしての機能と同時に、人員輸送のための固定翼機が使うことも想定している」と説明。ヘリだけでなく、輸送機など固定翼機も離着陸できる規模であることを明らかにしました。