2005年10月27日(木)「しんぶん赤旗」

羽田電波障害

米軍へ申し入れを

穀田議員要求 政府が対応約束


 「空港近くでは電波障害を起こさないよう米軍に申し入れよ」―。日本共産党の穀田恵二衆院議員は二十六日、羽田A滑走路のILS(計器着陸装置)が米軍横須賀基地からの電波発信によるとみられる障害で使用できなくなった問題を衆院国土交通委員会で追及しました。

 北側一雄国土交通相は「航空機の安全輸送確保はご指摘の通り。委員の質問の趣旨を踏まえて米軍に申し入れ、早急に回答を求めたい」と答えました。

 穀田議員は「総務省は国交省の意向を受けて障害電波の発信源が横須賀基地の米艦船だとして調査するよう申し入れているが、米軍から回答はきたのか。われわれの調査では空母キティホークのTACAN(戦術航法装置)の周波数帯が重なったとみているがどうか」とただしました。

 これに対し、航空局の岩崎貞二局長が「調査の具体的内容は承知していない。見守っている」と答えたため、穀田議員が「いつまで見守っているんだ。一週間以上たっている」と追及。代わって北側国交相が「回答はまだきていない」としたうえで、「委員の質問を踏まえて米軍に申し入れたい」と述べました。

 穀田議員は、日航のパイロットや社員の話を聞くと、空母ミッドウェーやインディペンデンスがいた時にも電波障害があり、社内掲示板で空母による電波障害に注意するように呼びかけた事例もあると紹介。

 「ICAO(国際民間航空機関)が定める空港の周波数帯は約四十種類しかなく、米艦船が空港近くで同じ周波数帯の電波を使わないようにすればよいことだ。米国内ではこういう電波障害は起きていないと聞いている。米軍に頼むのではなく、きぜんと申し入れるべきだ」と追及しました。

 北側国交相は「電波障害の起きた十七日にはわたしも航空機を利用していて遅延した。公式には米軍の回答を待たねばならないが、委員のいう話はよくわかるので、早く回答を求めたい」と答えました。


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