2005年10月27日(木)「しんぶん赤旗」
警乗 年294回は不可能
吉井議員 愛媛県警裏金疑惑を追及
日本共産党の吉井英勝議員は二十六日の衆院内閣委員会で、愛媛県警の仙波敏郎巡査部長が長距離移動のさいの列車警乗旅費は支給されず裏金になっている、と告発した疑惑を追及しました。
この問題で今年三月、当時の警察庁生活安全局長は、警察庁から愛媛県警に支給された一九九九年度の警乗旅費約五十万円(二百九十四回分)について、架空ではなく、実際に鉄道警察隊のローテーションで二百九十四回分の警乗がおこなわれていると答弁しました。
吉井議員は、当時の鉄道警察隊の所属は五人で、ローテーションから計算すると「年間二百九十四回も警乗できない。できるというなら当時のローテーション表と鉄道警察隊全員の氏名を明らかにせよ」と迫りました。
警察庁の竹花豊生活安全局長は「八名のうち、四名が月に一人六回程度警乗した」として前局長と同じ答弁を繰り返しました。
吉井議員は実際は八人ではなく五人しかいないとして「三人の氏名を明らかにせよ」と主張。「氏名を明かせないということは、愛媛県警の説明に証拠がなく、裏金の一部になっていたことをみずから認めることだ」として、村田吉隆国家公安委員長に徹底解明を要求しました。