2005年10月24日(月)「しんぶん赤旗」

参院神奈川補選

畑野氏が得票率16%

(11時半現在)


 衆議院選挙後、初の国政選挙として全国的に注目された参議院神奈川選挙区補欠選挙(定数一、立候補三)が二十三日、投・開票され、日本共産党の畑野君枝氏(48)=前参院議員=は、三十七万五千四百四十七票(16・4%=開票率99%)を得ました。

 投票率が九月の衆院選の半分以下に下がったなかで、政党間の力関係を大きく変えて大健闘しました。

 当選は、自民党新人で前外相の川口順子氏(64)=公明党推薦=でした。「二大政党」が擁立した自民・川口氏も、民主党新人の牧山弘恵氏(41)も、得票数を大幅に減らしました。(投票率32・75%)

 開票を受けて記者会見した畑野氏は「党派を超えたご支持・ご支援に心から感謝します。公約実現に全力をあげ、二〇〇七年の参議院選挙に向けてきょうをスタートにがんばります」と決意を表明しました。

 日本共産党神奈川県委員会の小池潔委員長は「小泉暴走政治をくい止め、改憲、基地強化にストップをかけたいという広範な県民・国民の願いが込められた選挙結果だと思います。きょうを新たなスタートに公約実現にがんばります」と表明しました。


■今後の展望ひらく大きな健闘

■市田書記局長が会見

 日本共産党の市田忠義書記局長は二十三日夜、党本部で記者会見し、同日投開票された参院神奈川補選の結果について、次のようにのべました。

 一、最終的な結果はでていないが、わが党の畑野君枝候補は、先の総選挙の比例選挙と比べて、投票率がおおよそ半分に減ったもとで、得票率を二倍以上に伸ばす見通しだ。

 一、わずか一カ月半前の総選挙の比例得票は、自民党が二百三万、民主党が百三十三万に対して、わが党は三十二万。自民党の15・7%、民主党の24%だった。これを今回の選挙で自民党との関係で六対一をおおよそ三対一に、民主党との関係でも四対一をおおよそ二対一にして、政党間の力関係を前向きに変化させた。今後の展望をひらく、大きな健闘だと思う。

 一、選挙戦では、庶民大増税、憲法改悪問題とともに米軍第一軍団司令部のキャンプ座間への移転問題など、米軍基地強化が熱い争点となった。この問題で日本共産党は、深刻な被害をもたらしている爆音・騒音問題にくわえ、このねらいがアメリカの先制攻撃戦争を、世界のどこでもいつでもやれる態勢づくりの司令部を座間にもってきて、米軍と自衛隊が一体となって派兵される仕掛けがつくられることなど、その重大な危険性を指摘してたたかった。

 一、この論戦は、今後いよいよ重要となる。今回の畑野候補の健闘は、私たちの公約、突き出した争点への期待の高まりのあらわれであり、公約の実現のために全力をつくしたい。


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