2005年10月23日(日)「しんぶん赤旗」

子どもに輝く放課後を

学童保育研究集会開く

重松清さんが記念講演

横浜


小林参院議員来賓あいさつ

 第四十回全国学童保育研究集会(主催・全国学童保育連絡協議会、神奈川県学童保育連絡協議会)が二十二日、二日間の日程で横浜市で始まりました。パシフィコ横浜で開かれた全体会には、北海道から沖縄まで四千八百人を超える父母や指導員らが参加しました。

 オープニングでは、神奈川県内の学童保育に通っている千人を超える子どもたちが、合唱と縄跳びを披露。「ぞうれっしゃがやってきた」では平和への思いを、二本の縄を駆使したダブルダッチでは、高度な技の連続、チームワークの良さに歓声があがりました。

 開会式では、特例として国会議員三人が来賓あいさつしました。日本共産党からは、小林みえこ参議院議員があいさつ。自身も子どもを学童保育に通わせていたことにふれながら、二日前の青年問題特別委員会での学童保育問題集中審議では、日本共産党の石井郁子衆院議員が質問し、政府は、設置基準について検討したいと答弁したことを報告。「条件整備は国の役割です。みなさんとの共同で、改善をはかっていきたい」と話しました。

 全国学童保育連絡協議会会長の山本博美さんが基調報告。二〇〇五年調査で学童保育所は一万五千カ所を超え、一年間で六百カ所以上増、入所している子どもは〇三年調査で五十四万人です。しかし保育園卒園児の半数ほどしか通っておらず、待機児童問題とあわせて全国各地に大規模化が急激に進み、保育内容そのものに支障が出ていることをあげ、「国と地方自治体が学童保育の設置・運営基準をつくるよう求めていきたい」と強調しました。

 記念講演は、作家の重松清さん。娘が学童保育に通っていたことを話し、「学校でも家でもない、三つめの居場所が娘にあったし、学童がなかったら夫婦そろって仕事ができなかったかもしれない。親の人生も助けてもらった」と話し、大きな拍手が起こりました。


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